(2005年2月)


4日(金)
スッカリ『気ままにミッドナイト・タイフーン』モードに入って悶々とネタを考えていた今日この頃ではあったが、この日は心機一転!東京から高速バスに乗り一路茨城県つくば市へと向かう。『ツカエナイト』最後の締めくくりである「つくば公演(1ステ千秋楽)」のためだ。宿泊先にチェックインを済ませ、早々と劇場に向かうと、すでに早入りして仕込みを済ませたハッポウのメンバーがリハーサルルームで稽古をしていた。しかし部屋に入った途端、一月以上見てるはずのメンバーの顔がなんだが…恐ろしく新鮮に感じる。と同時に、言い知れぬ不安感にさいなまれる。
…俺、…ちゃんと覚えてるのかな?
きだ(つよし)さんが仕事で不在のため、演出助手のソウジ(山崎総司)の仕切りで確認稽古、ってコノ人が次の『ミッド〜』でも演助やってるもんだから、益々混乱するんじゃあ!ん?今日は?「お父さんネタの発表」?違う、それは明々後日。じゃあ何?俺何?「コーラバーガー二等兵」?違う!それ『オイル』!ってかそん時もソウジだったし!…「ブラックゲートマン」?!(『コミックジャック』さいたま芸術劇場)アレ疲れるねーハハハハ…。ソウジ繋がりで次々と過去の記憶が呼び起こされ混乱気味の俺。「ハイハ〜イじゃあシーン1から!」無常にも手を鳴らすソウジ。
ドーモ!……台詞出た。意外と大丈夫なのな!やはり稽古の積み重ねというものは大切だ。「オメー本番稽古どーりやんねーじゃねーか」と周囲から後ろ指差されているオレに言われたかぁないでしょうが、稽古は大事ですね!
と順調に台詞を合わせたり、たま(吉村朋子)を「ナイト」の風呂敷に包んで逆さにしたり(?)で稽古終了。むっちゃん(武藤晃子)の体調が優れないのが心配だが、明日は一発デッカイ花火を上げて、有終の美を飾りましょう!

5日(土)
と言うわけで解散になったのだが、結局飲んでんだよなぁ。
稽古後、全体での打ち上げはスケジュールの都合上出来ないので飲みは個々人でということになったが、俺はホテルに戻ることに。相部屋のくんじ(平野)さんとビール片手にまずはくつろぐ。ふと何気なくTVをいじっていると、ペイチャンネル(ホテルによくある有料のエロビデオ垂れ流しチャンネル)がタダで見られることを発見!くんじさん!レズっすよ!レズ!「レズはちょっとな〜」などと言ってると突然ドアをノックする音が。慌ててリモコンに飛びつきWOWWOW(ディック・トレーシー)に切り替える俺。入ってきたのは愛(小林)ちゃんとチアキ(福田)ちゃんだった。セーフ!「エロいヤツ見てたんでしょ?」アウト!
とりあえずチャンネルは何かのドラマに変え、差し入れのワインやビールをナッツやら裂きイカやらホントーにテキトーなつまみであおる4人。12月の稽古始めから二ヶ月経って今に至ることを感慨深く振り返る4人。「色々あったけど楽しかったよね」「そーだね」笑いながら各自の「色々」を思い出し、それぞれ遠くを見つめる4人。静かな部屋に響くほんのりエロい音。え?
何かのドラマの正体は『特命係長・只野仁』だった!いかん。エロいエロい。慌ててペイチャンネルに戻す。「ちょっと〜!」お約束のセクハラ(こんなこと書いて俺は大丈夫なのか?)に嫌がる愛ちゃん(下ネタ平気じゃん!)とくんじさん(って、え?)。二人の嫌がり方が妙に奥ゆかしいので面白くなって訳を問うと、二人の言い分はおおよそ共通してこうだ。変な気になっちゃう消そう!TV消そう!
伏字(反転してね)にしたら、余計な意味でちゃうかな…。いや、でもこの日記かなり誇張入ってますから!あ、ダメだ。フォローすると泥沼化する。
結局、興奮(女に)と危機感(男に)から酒をあおり、深酒が過ぎて気がついたらダウンして寝てる俺。

で、夜も明けて本番直前。…疲れてる。しかも2週間振りの本番なので不安が一杯だ。これはイケナイということでテンションを無理から上げるため、ノリのいいロックのリズムに合わせ踊りまくる(ヴァン・ヘイレン)。気がつくと男楽屋全体を巻き込み、辺りはエアギタリスト(意:ギターのマイムで悦に入る人)だらけに。はしゃぎまくりのままなだれ込んだ大楽は満員御礼、大盛況の内に無事(?)幕を降ろしたのでした。
皆さん、本当にお疲れ&お世話になりました!きださん、また出してね!


部屋飲み風景
くんじ・小手部屋に女優二名様ご来店!
おや?パッと見「2:2の合コン」じゃないか!とお思いでしょうが、ご安心下さい。俺は「男」じゃないっぽいよ!クマだと!
もちろん「赤カブト」( 『銀牙−流れ星銀−』より)じゃない方ね。ハチミツの大好きな黄色いアイツの方ね!

u日(帰)
再び稽古の日々。『走れメルス』の終わったのぶえ(池谷)さんも本格的に合流し、濃密なネタ会議で生まれたほぼタイトルとコンセプトだけの数々のネタを、エチュード(即興芝居)で色々試す、その繰り返しの日々である。
それにしても、総勢6名の通称「ミッドチーム」は確かに気ままながらやはり寂しい。今回の企画公演は2本立てで、もう一方の『早春ヤングメン』(通称「ヤングチーム」)の方はアンダー30が過半数を占める賑やか且つ華やかな座組みになっており、こちらとしては少なからず「ヤングチーム」の動向が気になる訳である。「向こうは台本もあるしなぁ」「カワイイ子一杯いるんでしょ?」「仲良くなりたいなぁ」等々、オーバー30のオジサン連中は隣りの芝生がもう眼に痛いくらい青々と見えるらしい。こっちにはのぶえさんがいるじゃないか!と彼女の女性を意識しつつも、出てくる話題はウンコだのゲイだの猥歌だの下ばっかりだ!
セクハラ訴訟を起こされたら確実に敗訴である。

14日(月)
昼稽古の「ヤングチーム」の方は、「女子が男子を呼び出してチョコ渡す」みたいなドッキリ企画で盛り上がったらしい。たのしそーですな!と、『ヤング〜』の方に参加してるアスカ(後藤)が居残ってて、チョコの一杯入った袋を置いていった。途端にだらしない表情でチョコをむさぼる男たち。あいつめ、『数神2』時はウチのメンバーも大概やられちゃってたが、こんなトコでもカワイサアピールを怠らぬか。ふ…シタタカな女め。俺は騙されんぞでも有難う!のぶえさんもマネージャー内藤さんも有難う!
でもね、ボクァたった一つのド本命チョコさえあれば幸せなのだ。幸せなのだ!!(2回言った)


17日(木)

「(青ゐ鳥メンバーで)桃鉄大会やろうぜ!」というケンタロウ(進藤)の一言がきっかけだった。
「桃鉄」というのは『桃太郎電鉄』というPS(プレステ)の人気ゲームの通称で、プレイヤーが電鉄の経営者となって自分のコマ(電車)を目的地に向かわせながら、マス(駅)の物件を買いまくって総資産を増やしていくボードゲーム形式のゲームである。俺もケンタロウもこの「桃鉄」に痛くハマッタことがあり(言っちゃえば『オイル』大阪公演中みんなでずっとやってたんだが)、あの興奮を再びという訳なのだ。
集合はマエタケ(前田剛)邸。稽古とも被らなかったので、かなりウキウキしながら持参のコントローラーとゲーム数本を抱えてマエタケ邸を目指す俺。そう、こう見えても俺はゲーマーだ。確かにゲーム自体あまりやる暇もないのだが、そこは生粋のファミコン世代!ゲーム名を言われれば即座にそのBGMを口ずさめる程のゲーム好きがゲーム大会とあっちゃ黙っていられるはずもなし!“ピンポーン”「おお、あのね、まだ誰も来てない」俺一番乗りかよ。
どうせだからテキトーに自炊でもするか、ってことで二人で近くのスーパーへ。そこへケンタロウが丁度やって来て三人になる。ところで、今日誰が来るのか実はあまり分かっていない(ホントにゲームのことしか頭になかった)んだけど?「え〜とね〜」と二人の口から出てくる名前を足していくと、結構な人数!「じゃあ鍋でいっか」ということに。でも、みんなゲームするの?!と更にゆき(清田)がやって来た。「えー?今日はダラダラ会だって聞いてますよー」ん?なんだかオカシナことになってきた…。

18日(金)
…何故だ?何故俺は今、マエタケんちのキッチンで独り白菜を刻んでいるのだ?気がつけばリビングには、ノブ(三嶋義信)・グーニーズ(櫻井無樹)・矢沢(誠)さん・リノ(常石)・シュリ(松田)・カナエ(石川)・ひとみ(秋山)がプラスされ、総勢10名が入り乱れワイワイやっている。マエタケ味噌は?「後ろにあるはず!」へーい。…。
成り行きをよくよく思い返してみればこうだ。来て早々好き勝手にくつろぐ3名(俺・ケンタロウ・ゆき)に「B型は本当に何もしねぇな!」と切れるマエタケ(O型)。仕方なくゆきが一品料理を作り場は一時収まるも、次にやって来たノブに対しては完全にノーケアー!飲み物もろくに勧められないので、仕方なく置きっぱのぬるいビールを勝手に開けるノブ。気付いて謝る4人。置きっぱの買い物袋を自主的に片付け始めるノブ。謝る4人。家主(マエタケ)はともかくお前ら何だキレるノブ。笑顔で謝るB型(悪意はない、気付けないだけ)。このことを相当根に持ったのか人が来る度に
B型はダメだ。最低だ!」と力説するノブ(A型)。じゃあ分かった、俺ぁコイツ(ケンタロウ:本当に一切何もしなかった)とは違うんだ!とキッチンに立っ…たが最後、このザマである。っと。ハイ、チゲ鍋風に味付けてみました。「スゲー本格的じゃん!」卵を崩して海苔と一緒に食いなさい。「ウマイよ!」え?「コテサン料理上手なんですねー!」お…おう。「よくするんですか?」ま、気が向いた時だけな。「マジで美味かった!」「もうないんですか?」…しょーがねーな!
おだてに乗りやすい性格とB型特有の凝り性が災いして、結局「厨房の人」と化す俺。リビングと繋がるガラス戸も完全に閉じられ、談笑に耳も貸さずひたすらストイックに料理に打ち込む俺。挙句ついたアダ名が「クッキング・パパ」だ。あ、コチュジャン使い切った。違ぁ〜う!!誰がクッキング・パパじゃ!!特徴的なアゴを切り取り投げつける俺!エプロンを剥ぎ取り上半身をあらわにするとそこには悪魔的な字体のタトゥーで「PS2」の三文字が!ゲェーム!ビバ・ゲェェーィム!!
ゲーム魔人に変態した俺のゲーム癇癪も落ち着き、結局「桃鉄大会チーム対抗戦(使用ソフト:桃鉄USA)」が開始されたのは午前三時。終わったの昼過ぎ!気がつけば残っているのは俺・ケンタロウ・ノブ・マエタケ。こんなボロボロになるつもりなかったのに…。結果ですか?最下位ですよ!!
※以下分かる人にだけ→確実なゲームセンスで首位独走中だったが、最後の年になってハリケーンボンビー(コイツ鬼!)に物件を全て吹き飛ばされた。


呼ばれりゃやって来る面々
すっかり腹も落ち着いて丑三つ時なのにこの笑顔。この後より「地獄の桃鉄大会」がスタートし、徐々に脱落者が増えていくことに…。
もう大して若くもないんだから無理はイケナイ。
あと、ここヒトんチだから。


それを撮った人
自分のコンディションに忠実な彼女。
早々にマエタケ自慢のセミダブルベッドを占領するはずが、桃鉄の魅力に思わぬスイッチが入ってしまったようで。結局翌日後悔するハメに。

19日(土)
今日は久し振りのオフ。この機を逃すともうどうしよう出来なくなるので、昼夜連チャンで観劇。マチネはたか子(松)ちゃんの『コーカサスの白墨の輪』を観に世田谷パブリックへ。実は、ちょっと前の話になるが、『青ゐ鳥』の時「観に行けないから差し入れ送るよ!」なんてメールを頂き、ケンタロウと楽しみに待っていたのだが、その後何の音沙汰も無く無事公演終了。オイ!ってことでチクチクとその件をグチったりしたら、余程気にしたのか『ツカエナイト』の時に立派な花を届けてくれたではありませんか!そんなことしてくれちゃってさ、逆にめちゃめちゃ申し訳ないでしょうが!…という背景もあって今回、ほんの気持ち程度のお返しにしかなりませんが、花なんぞ携えてやってきた訳です。客いじりの多い舞台だったので、ちょっと緊迫しながらも音楽劇の醍醐味を堪能!終演後の楽屋にお邪魔する。「うわぁ〜シンヤさん!」歓迎とも敬遠とも取れる深みのあるトーンで出迎える彼女。久し振り〜などと言いつつ、花を渡しつつ、お礼を言いつつ、「ラクダに乗ってきたんでしょ?」などと言われつつ(映画でタイに行った話が滅茶苦茶に伝わってるらしい)、しばし歓談。串田(和美)さんってどんな演出するの?なんて興味本位で聞いてみると「紹介するよ」などと言って本人を呼びに行ってしまった。恐縮して慌てて断るも時すでに遅く、ご本人登場。ど、ど、どうも!「一緒に『オイル』出てた小手さん。」小手伸也と申します!「インナインナーの主宰さんで、変態なんです。」オイっ!間違ってるし。ってゆーか変態ゆーな!
明らかにピンと来ていない串田さんと何故か硬い握手を交わし、その場を去る。いや、逃げたとも言う。

ソワレはおかず(稲垣)の所属する「(劇)べっちん」を観に中野のMOMOへ。今の稽古場がこの劇場の地下なので、せっかくのオフ気分がやや台無しとなる。ああ、そーゆーポジションな!そーゆー持って行き方が好きなのな!と、うがった目線で芝居を堪能。終演後のおかずを、その日来ていた『青ゐ鳥』メンバーでいじくり倒す。必要以上にエラそうな態度が、明らかに昼の出来事の影響ということが自分でもよく分かって、おかず悪かったよ。だからそんな被虐的な目で俺を見るなって。あと「殿」って呼ぶな!


『楽屋見舞い』
終演後、かなり遠慮がちに楽屋へおじゃまする。リラックスして登場する彼女。サインや写真で忙しそうなんで、気をつかって帰ろうとすると引き止められ、こんなカンジ。
『楽屋(?)見舞い』
終演後、まったく遠慮せず劇場に居座る。慌てて客席までやって来る彼。まあ色々あって忙しいだろうけど、一切お構いなしでこんなカンジ。

この差な!!

℃日(鯱)
チヨちゃん(千代田信一)と悪ふざけをしながら、稽古場の予定表をふと見ると「ヤングチーム」の方には既に「通し」の文字がチラチラ。気になる…向こうの動向がかなり気になる。もっとも向こうも向こうでコチラの予定表に書かれている「哲学」「馬」「合コン」といった謎のキーワードにかなり「?」のようだ。今は「逆再生ネタ」の稽古が集中的に行われている。これは動作も台詞も全て逆回しに演じて撮影し、後で再生すると何をやっていたかが分かるというネタで、特に動きよりも台詞が難関となる。つまり逆再生される音声は「母音」と「子音」の位置も逆になるので、「いただきます」という台詞も「USAMIKADATI」と発音しなければ上手く聞こえないのだ。この台詞が意味不明なだけに中々覚えられない。録画とテストと繰り返し頭に叩き込む。
…もっとも、このネタが後々カットになることは、未だ知る由もないのだが。


27日(日)
本当に久し振りのドラマの仕事で朝からロケ先の川崎に。『世にも奇妙な物語・春の特別編』で主演のユースケ(サンタマリア)さんと絡む結構大事な役だ。早速ロケバスに乗り込み衣装に着替える。イケイケの営業マンという設定なので、スーツは…おおぅ「アルマーニ」!初めて着た。スゲー着心地!やっぱり良い物は違うなぁと感心する。監督を始めとするスタッフさんとは事前の衣装合わせで色々話したのでさほど緊張もせず、俺もだいぶ慣れてきたもんだなぁーと余裕の現場入り。「それではご紹介します!今回『尾崎』役の小手伸也さんです!」全員拍手。ヨロシクオネガイシマス!
甘かった。決定的にカタイ…カタ過ぎる俺。なんで俺は舞台だと「あんな」なのに、映像だとこうもアガるのだろう。思うにあの「カメラ」という機械と俺は、前世からの因縁で超えることの叶わぬ上下関係にあったに違いない。よし調べてみよう。まず「カメラ」を分解、カバラの奥義にのっとり神聖数字に変換、四十八卦の守護する方角に照らし合わせ、鹿の角と一緒に焼いてヒビの入り方を見る。出た!「カメラ」の前世は「チンギス・ハーン」でした痛っ!すいません!弁償します!ローンで!ローンで!
あーあ…O.A.(オンエア)どーなってるかなぁ。心配だなぁ。


よりぬきチヨダさん
ストイックなまでに笑いを追及する日々。今どき宴会芸でも敬遠されがちな「鼻眼鏡」も、ゆかいなチヨダさんの手にかかればホラこのとーり!麻痺?
半期に一度の!
大セール?違います。TVのお仕事です。てゆーか見事なくらい半年に一回なのは何故なのでせう。…頑張らなくては。イツまで経ってもカメラに慣れないダメ俳優(31)の勇士は是非4/12のO.A.で!