(2002年3月24日sun)


千秋楽が終わった…。
僕はこの芝居が終わった後の撤収時のスピード感が結構好きで、つい"ああ、あんなに時間と手間を掛けて創った舞台が、あっという間に粉々に!"と思いながら一人悦に入ってしまう。ブロックを作っては壊す子供の心境なのか。何だか劇的なカタストロフィーを感じてしまうのだ。そして荷運びを手伝う手にも俄然力がこもったりもするのだが、こと自分の劇団の舞台となると、ちょっと寂しさが混じったりもしなくもない。
そんな大忙しな劇場を僕は後にして、一人外を歩く。
別に感傷に浸りたい訳でも、サボりたい訳でもなくて、駐車場に車を取りに行くんだけど。
僕の「カローラツーリングワゴン」は劇団の移動倉庫扱いなので、もう衣装やら事務用品やら酒やらゴミやらバンバン積み込まれる。100%後ろが見えないこの車で俺は…横浜まで帰るのかい…。
まあいいや。スタッフさんの大変さに比べれば何のそのですわ。とりあえず打ち上げ会場までお酒やら差し入れやらを運ばなくては。

大楽打ち上げは、いつもお世話になっている早稲田の「Le Cafe RETRO」にて、しめやかに(?)行われた。
"乾杯!"そしてビールを片手にあちこちの人にグラスを当てに行く面々。
皆、何だかホッとした表情で、心から終わった事を噛み締めている。無理もない。ウチの芝居は演じ手も相当神経を使う。しかも今回の芝居の演出に関しては、
"このお話には答えはありません。皆さんは人物や物語にこだわらず感じたままに演じて下さい。それが答えです。"
と明言していた為、役者の方も気が気じゃなかったようだ。僕自身もこんな不明確な演出法は初めてだったし。
でも自分の中では、結構好きな作品に仕上がったと思っている。…と言ったらやっぱり皆もホッとしたらしい。
そりゃそうだよね。皆分かり難くてごめんね。本当に有難う。

お店の方に葉巻と、そして甘いブランデーを出してもらう。「最後の打ち上げでは必ず葉巻を吸う」という何かそういう決まり事(儀式)を作って楽しんでるだけなんだけど。これをやると"ああホントに終わった"という気になる。店内を見回してみると、店のプロジェクターから川田さんの敬愛するところの「リー様(ジェット・リー)」のDVD映像が垂れ流しという状況の中、皆何だかメロウな感じに酔っている。そしてほぼお馴染みのイベントとして小道具桜井さん(通称:鉄人)が持参して来た食材で、手作り料理(通称:鉄人料理)を振舞ったり、「大入袋」が僕(と今回は東さん)の進行で配られたり、皆でアンケートを読んではあーだこーだ言ったり等してたが、今回の打ち上げは皆比較的メロウな感じでまったりノンビリ、そして何だかベタベタした感じで朝を迎えた。
皆朝になっても結局帰ろうとしない。僕が集めた人達が皆で仲良くなって、ていうのはまあ見てて悪い気はしないんだけど、お前等ちょっとベタベタし過ぎじゃねぇか?ほらいつまで抱き合ってんだ!帰れ帰れ!解散!vol.6はもう解散!
また今度ね!今度皆で遊びに行こうね!江ノ島ね!江ノ島行こうね!ヨシ!


-今回の写メール-

大楽打ち上げ後の朝の川田希(半すっぴん)
大入り袋を配る東(ダメ男)誠司のコメントの不甲斐なさにキレ、
なんと頬に平手とキスのアメムチプレゼント(!)というハプニングも有り。ぎゃふん。